修理・修復工程
1.洗浄
全体を洗浄し、汚れを取り除きます。
例えば、車の洗車と同じ方法ですが、この際 に使用する洗浄液は特殊な物を使用し困難な汚れは特殊な薬品で像付着物を取り除きます。
銅像修理工程を1〜5の順番で簡単に御説明させて頂きます。
2.破損修理工程
どのような破損修理を行ったかが問題で、この点で技術・信用が大きく左右致します。
破損修理は、完成品になると見た目には判りませんが、修理方法が複数有りますので選択を間違えると修理方法では以前より悪化の場合が有りますので私(修理・修復専門職人)に御相談ください。
破損修理には、複数の破損修理方法が有り、複数の破損修理方法で何を選択する事で決まり技術的・御予算的に段階があります。
技術と御予算は比例致しますので、数年後には以前より悪くなる場合が御座いますので、末代ですから安物買いの銭失いにならないように私(修理専門職人)の知識が不可欠です。
破損などがある場合は溶接技術により修復します。左の写真は横に亀裂が入っている状態です。(溶接技術使用前)
次の写真は亀裂の部分を溶接技術で修理した状態です。(溶接技術使用後)
最後の写真は亀裂部分と亀裂部分を溶接技術で溶接しその部分を工具で削り完成させた状態です。
(注、完成前と完成後の状態を同じ画像で御見せする事により、より判りやすいかと思い載せて見ました。)
3.着色
着色は、古来から伝わる着色で行います。必要に応じて最新技術の併用も行っています。御要望で有れば、御希望の色彩に致します。
着色は銅・茶銅色の薬品又は漆・塗料を塗る、金箔を貼るなど行い新品同様にします。左の写真は青銅色を着色したものです。
左の写真は茶銅色を着色したものです。
左の写真は金箔を貼ったものです。
4.コーティング
コーティングは、美術銅・金属製品の表面を特殊な塗料で皮膜を作り表面を保護し色彩維持に効果的です。
※透明な保護膜ですのでわかりにくいかも知れません。
5.修理前後写真
修理・修復作業により新品同様になります。修理以前との比較の為に幾つか参考例を写真で御比較ください。
この様な状態の作品を修理・修復作業致します。
修理・修復作業により元の作品に復元致しました。
具体的に修理前の写真と修理後の完成写真を比較しやすい様に並べて見ました。
左の写真は東京都稲城市での作業の時の写真です。
奈良県の作業写真です。
これは和歌山県の作業写真です。